長期金利 long yield 2005 11 9
将来的に、長期金利は、上昇するでしょう。
わかりやすく言えば、国民の貯金総額が減少するからです。
下の図を見ると、第1次ベビーブーム世代が退職すると、
今まで、せっせと貯金をしていた世代が、
今度は、貯金を、長期に渡って、取り崩す世代となるでしょう。
さらに、第1次ベビーブーム世代のような、大きな「人口の塊」がないので、
今後は、いっそう国民の貯金総額が減少していくでしょう。
(こんなところにも、少子化が、影を落としているのです)。
ところで、貯金総額が減少すると、なぜ、長期金利が、上昇するか。
それは、銀行や郵便局が、国債の有力な「買い手」だからです。
国債の買い手が少なくなれば、金利は上昇します。
逆に、買い手が多ければ多いほど、金利は低下します。
また、景気がよくなると、金利は上昇します。
景気がよくなると、銀行は、国債の購入を止めて、
企業に対する融資で、稼ぐようになります。
だから、政府は、時々、GDPの下方修正をして、
意図的に、不景気を演出しているのではないかと、勘ぐる人もいます。
金利が上昇すれば、政府は、借金の返済が大変になりますから。
このように、金利が上昇すると、政府の経営状態に影響があります。
もちろん、国民生活にも、大きな影響があると思います。